そうした人ばかりの社会にも未来は開けない

現代の最先端技術によるもろもろの 危機を駆使して、ヨットをいかに合理的に走らせているつもりでも、そんなやり口では外の荒波の時化のなかでは通用せずすっ飛んでしまいます。
情報のつくる虚妄にすがって勘違いや思い違いを恐れて避け、挫折を経験しないで過ごそうとする生き方は結局貧弱な人間しかつくりはしないのです。
もうだいぶ昔の話になりますが、米国シリコンバレーでは、大企業から引く手あまたの秀才たちが就職をしないで自宅のガレージで続いて起業をしました。
いまはどうでしょか。
高学歴で挑戦好きな人たちは、身近な重大な社会問題解決を掲げるNPO法人に就職する動きが多くなってきているのです。
石原氏はさらに続けます。
思い違い、勘違いは青春の特性であって、それこそが青春を膨らませて彩っ てくれるのに、それを恐れて激しい恋愛もしないで、身の程を心得すぎて飛躍もしないで、他社との横並びに安住する人には将来の人生が開けるはずがないし、そうした人ばかりの社会にも未来は開けないです。